結論:発災直後の医療はDMAT(概ね48時間以内・医師1・看護師2・業務調整員1の4名1隊)が担い、以後は保健師の巡回へ。避難所は診察スペースを用意します。
DMATとは何ですか?
DMAT(災害派遣医療チーム)は、DMAT事務局の説明では「災害の発生直後の急性期(概ね48時間以内)から活動が開始できる機動性を持った、専門的な研修・訓練を受けた医療チーム」と定義され、「DMAT1隊は、医師1名、看護師2名、業務調整員1名の4名が基本的な構成」です。事務局は厚生労働省からの委託を受けて国立健康危機管理研究機構が運営しています。派遣は都道府県などの要請に基づきます。
避難所での医療はどう変わっていきますか?
急性期のDMATが撤収した後は、慢性疾患の悪化や感染症、心身の不調への対応が中心になります。内閣府の「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」(令和6年12月改定)は、各避難所への保健師等の巡回相談の体制を整備し、避難者の健康状態を確認するよう求めています。画像診断が要る場合は病院へ搬送し、避難所の医療は「見つけて、つなぐ」役割が要です。
避難所で診察を受けるとき何が問題になりますか?
体育館の一角で症状を話す、服をめくって診てもらうことは、人前では躊躇されます。指針は「プライバシーに配慮して診察を受けることができるよう、被災者のプライバシーの確保を徹底し、可能な限り診察スペースも設けることが望ましい」と明記しています。運営側は、すぐ使える診察スペースの場所と資材を開設計画に入れておきます。
自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?
診察スペースは、壁で仕切れる部屋がない避難所でも、工具不要で立てられる区画資材があれば確保できます。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)は、約1分で設営できるポップアップ式のプライバシーテント「シェルパー」と、床から離れて休める簡易ベッド「シェルベッド」を自治体向けに提供しています(防災事業ページ)。診察・休養・隔離に使える区画を初日から用意することが受け入れ側の備えです。
よくある質問
Q. DMATはいつ来ますか?
A. DMAT事務局は「災害の発生直後の急性期(概ね48時間以内)から活動が開始できる」と説明しています。派遣は都道府県などの要請に基づきます。
Q. 避難所でレントゲンは撮れますか?
A. 避難所での画像診断の常設は一般的ではなく、必要な場合は病院へ搬送します。避難所の医療は健康状態の確認と搬送の判断が中心です。
Q. 持病の薬がなくなったらどうしますか?
A. 避難所を巡回する保健師や運営本部に早めに申し出てください。お薬手帳や薬の写真があると、処方の確認が早くなります。
まとめ
災害医療は「48時間以内のDMAT→巡回の保健師→病院への搬送」の流れで届きます。避難所側は診察スペースの場所と資材を平時に決めておきましょう。出典:DMAT事務局DMAT事務局について/内閣府(防災担当)避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針(令和6年12月改定・PDF)