結論:こまめな水分補給と、ときどき足を動かすことが基本です。床に長く横たわらないよう、国の指針はベッドの設置を望ましいとしています。

エコノミークラス症候群とはどんな病気ですか?

厚生労働省によると、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座って足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。避難所や車中で動かずに過ごす時間が長いほど、注意が必要です。

どうすれば予防できますか?

厚生労働省は予防のために心掛けると良いこととして、ときどき軽い体操やストレッチ運動を行う、十分にこまめに水分を取る、アルコールを控えできれば禁煙する、ゆったりとした服装をしベルトをきつく締めない、かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする、眠るときは足をあげる、の6つを挙げています。

車中泊や床での雑魚寝は危ないのですか?

内閣府の取組指針(令和6年12月改定)は、床に長期に横たわっていると、エコノミークラス症候群を引き起こすだけでなく、埃等を吸い込むことによる健康被害も心配されるため、ベッドの設置が望ましいとしています。車中泊避難についても健康面で注意が必要な点が多いとし、弾性ストッキング等の予防に必要な物資の配布が必要だとしています。

自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?

同指針は、段ボールベッドやエアーベッド等の簡易ベッドを各避難所で備蓄し、開設時に設置することが重要だとしています。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)の「シェルベッド SBOT70」は展開時 約190×70cm・高さ約40cmの折りたたみ式簡易ベッドで、約10秒で組み立てられ、耐荷重は300kg(7日間)です(防災事業ページ)。

よくある質問

Q. 避難所ではAIで血栓のリスクを見つけているのですか?

A. 避難所でのAIによる検知の導入を示す公的資料は確認できていません。厚生労働省が示しているのは、水分補給や足の運動などの予防策です。

Q. 予防の資料はどこで見られますか?

A. 厚生労働省のホームページで、エコノミークラス症候群の予防についての説明と配布用資料が公開されています。

まとめ

避難生活では、水分をとり、足を動かし、床で寝続けない環境を整えることが予防の基本です。出典:厚生労働省災害時における健康管理/内閣府取組指針