結論:国交省ガイドラインはマンホールトイレの上部構造物(テント・便座)を防災倉庫に保管して迅速に設置し、50人に1基を目安に整備するよう求めています。
なぜマンホールトイレにはテントが要るのですか?
国土交通省の「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン(2025年版)」(令和7年10月)は「マンホールトイレは上部構造物(パネル・テントや便座・便器)と鉄蓋、そして下部構造に分けることができる」と整理しています。マンホールの上に便座を置いただけでは囲いがなく使えません。ガイドラインは留意点として「鍵・照明の設置等の安全対策が必要」なことも挙げています。
何基、どこに備えればいいのですか?
ガイドラインは「マンホールトイレの必要数は、スフィア基準を参考として、50人に1基を目安とする」とし、避難者100人で2基、1,000人で20基の目安を示しています。内閣府の取組指針(令和6年12月改定)も初期段階50人に1基、中期段階20人に1基、女性用と男性用の割合3対1を求めています。テント等の上部構造物は「迅速に設置が可能となるよう下部構造物の近くなどの防災倉庫等に保管することが望ましい」とされています。
安心して使えるテントの条件は何ですか?
ガイドラインが配慮することが望ましい事項として挙げるのは、「トイレブースは想定される風雨等に耐えられるものとし、施錠等により外から容易に開けられないようにする」「トイレの中と外に照明をつける」「上屋は使用者のシルエットが見えないようにする」です。
自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?
ガイドラインは防災訓練でのマンホールトイレ設置訓練を「年に1回以上実施することが望ましい」としています。テントの保管場所・組立手順・鍵と照明の点検を訓練項目に入れてください。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)のシェルブースは、災害時の簡易トイレ・着替え・シャワー・仮眠に対応する5タイプ(21-90-CPS ほか)のプライバシーブースです。
よくある質問
Q. マンホールトイレは断水していても使えますか?
A. ガイドラインは、本管直結型・流下型は下流側の下水道が被災していない場合に使うことが原則で、流下型・貯留型は水源と送水手段の確保が必要としています。
Q. テントは何人に1基必要ですか?
A. ガイドラインは50人に1基を目安とし、内閣府の指針は中期段階では20人に1基、女性用と男性用の割合3対1を示しています。
Q. 家庭でできる備えはありますか?
A. 携帯トイレを人数と日数の分だけ備え、近くの避難所のマンホールトイレの場所を自治体の整備場所マップで確認しておくことです。
まとめ
目隠しテントはマンホールトイレの「上部構造物」そのものです。基数の目安・保管場所・安全の条件・年1回の訓練を計画に書き込みましょう。出典:国土交通省マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン-2025年版-(PDF)/同ガイドライン紹介ページ/内閣府(防災担当)避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針(令和6年12月改定・PDF)