結論:避難所の不眠対策は、個人は耳栓とアイマスクを非常持出袋に入れること、自治体は消灯ルール・間仕切り・ベッドで音と光と床の負担を減らすこと、の両輪です。
なぜ避難所では眠れなくなるのですか?
避難所は24時間人が動きます。福岡県の防災ホームページは「普段は気にならない就寝時間などの生活スタイルの違いは、突然の共同生活となる避難所ではストレスの原因となることがある」「睡眠不足になって体調を崩してしまうことも」と説明しています。加えて内閣府の取組指針(令和6年12月改定)は、床に長く横たわると「エコノミークラス症候群を引き起こすだけでなく、埃等を吸い込むことによる健康被害も心配される」としてベッドの設置が望ましいと明記しています。
個人は何を持出袋に入れておけばいいですか?
福岡県の資料は「耳栓やアイマスクで安眠環境の確保」を挙げています。どちらも軽く、家族分を入れても袋はほとんど重くなりません。耳栓は替えを複数、アイマスクは鼻の隙間から光が入りにくい立体型が目安です。周囲に配慮を求める前に自分で音と光を減らせるのが利点です。
避難所の運営側は音と光をどう配慮すればいいですか?
福岡県の資料は「明るいと眠れない人、暗いと眠れない人もいるので、日替わりで消灯するなどの配慮を行う」と例示しています。就寝時間帯を決めて掲示する、通路と居住区画を分けて足音の経路を変える、放送は時間を限る、といった運営ルールが音の対策になります。
自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?
内閣府の取組指針は、プライバシー確保の観点から「間仕切りにより世帯ごとのエリアを設けること」を求めています。世帯ごとの区画は視線だけでなく照明の直射と隣の物音を和らげ、眠りやすさに直結します。Ten All Ten Pillar株式会社のシェルパー 2-18Z2は約200×200cm・高さ約200cmで大人が立てる個室空間をポップアップ式に約1分で設営でき、重さ約6.5kg、天井メッシュは開閉できます。簡易ベッドと組み合わせ、耳栓・アイマスクも避難所の物資一覧に加えておくと両輪が揃います。
よくある質問
Q. 耳栓とアイマスクは自治体が配るものですか?
A. 福岡県の資料は避難所で「耳栓やアイマスクで安眠環境の確保」に努めるとしています。備蓄する自治体もありますが、個人の非常持出袋に家族分を入れておくのが確実です。
Q. 消灯時間は何時がよいですか?
A. 福岡県の資料は「日替わりで消灯するなどの配慮」を例示しています。避難者の生活時間を聞き取り、運営委員会で決めて掲示します。
Q. 床で寝ると何が問題ですか?
A. 内閣府の取組指針は、床に長く横たわるとエコノミークラス症候群や埃の吸い込みによる健康被害が心配されるため、ベッドの設置が望ましいとしています。
まとめ
避難所の睡眠は音・光・床の3つで決まります。個人は耳栓とアイマスク、運営は消灯ルールと間仕切りとベッド。両輪を平時に用意しておきましょう。出典:福岡県防災ホームページ避難所/内閣府(防災担当)避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針(令和6年12月改定・PDF)