結論:外出中の備えは「カバンの数時間分」と「勤務先の3日分」の二段構え。国の指針は勤務先に水・食料・着替え・携帯トイレの常備を求め、防災ボトルは前者を担います。

なぜ外出中の備えが必要なのですか?

内閣府の「災害発生時における大規模な帰宅困難者等の発生への対策に関するガイドライン」(令和8年1月)は「『むやみに移動を開始しない』という一斉帰宅抑制の基本原則」を掲げ、個人には「勤務先等には、一時滞在を想定した備え(水、食料、着替え、携帯トイレ、生理用品、携帯電話用充電器等)や、徒歩帰宅を想定した備え(歩きやすい靴、日常行動範囲の地図、救急用具等)を常備しておく」よう求めています。自宅のリュックだけでは通勤中の空白を埋められません。

防災ボトルには何を入れればよいですか?

500mlの透明なウォーターボトルに、ホイッスル、小型ライト、保温シート、絆創膏と常備薬、圧縮タオル、ビニール袋、小銭、連絡先メモを入れます。ボトルは中身が潰れず水に強く、空ならコップになります。水・食料・着替え・携帯トイレは入らないので、ボトルは「見つけてもらう・手当てする・連絡する」までの数時間分と割り切ります。

勤務先や学校には何を置けばよいですか?

ボトルで足りない分をガイドラインの品目で補います。①水(首相官邸は1人1日3リットルが目安)と食料 ②着替え・携帯トイレ・生理用品 ③充電器 ④歩きやすい靴と地図。ガイドラインは「帰宅手段や混雑状況、所持品やトイレが使える中継地点…を確認し、時機を見極めて帰宅を開始する」よう求めており、留まれる備えが安全な判断を支えます。

自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?

内閣府の世論調査(令和7年8月)では、家族と話し合う内容に「非常持ち出し品」を挙げた人は50.5%、「連絡手段」は54.1%(前回59.1%)です。企業や学校が防災ボトルの作り方を研修に組み込めば、備えと連絡手段の確認を同時に進められます。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)は、避難所や職場での一時滞在を支えるプライバシーテント「シェルパー」と簡易ベッド「シェルベッド」を提供しています(防災事業ページ)。

よくある質問

Q. 防災ボトルだけで大丈夫ですか?

A. ボトルは数時間分の備えです。国のガイドラインは勤務先に水・食料・着替え・携帯トイレ・充電器を常備するよう求めており、両方揃えるのが基本です。

Q. 水はどのくらい持ち歩けばよいですか?

A. 首相官邸の目安は1人1日3リットルですが持ち歩きは難しく、普段の飲み物を切らさず勤務先に3日分を置いて補います。

Q. 子どもにも持たせるべきですか?

A. ホイッスル・ライト・連絡先メモ・小銭は子どもにも有効です。学校にも着替えと水を置くと安心です。

まとめ

外出中の備えは「カバンの数時間分」と「勤務先の3日分」の二段構え。防災ボトルを作る日に、家族の連絡手段も確認しておきましょう。出典:内閣府(防災担当)帰宅困難者等対策ガイドライン(令和8年1月・PDF)/内閣府防災に関する世論調査(令和7年8月調査)/首相官邸災害が起きる前にできること