結論:避難所では生活が不活発になりがちです。厚生労働省は5つのポイントを示しています。

避難所で体が動かなくなるのはなぜですか?

厚生労働省は「からだを動かしましょう!~避難所で過ごされる方へ~」で、「避難所での生活は、心も身体も疲れがたまっていることに加えて、普段と異なる生活により、不活発になりがちです」と説明しています。けがや病気がなくても、動く用事そのものが減ることが問題になります。同省はこれを「生活機能の低下」と呼び、防ぐための注意点を挙げています。

具体的に何に気をつければいいのですか?

同省が挙げるのは5点です。「毎日の生活の中で活発に動くようにしましょう(横になっているより、なるべく座りましょう)」「動きやすいよう、身の回りを片付けておきましょう」「歩きにくくなっても、杖などで工夫をしましょう(すぐに車いすを使うのではなく)」「避難所でも楽しみや役割をもちましょう(遠慮せずに、気分転換を兼ねて散歩や運動も)」「『安全第一』『無理は禁物』と思いこまないで(病気の時は、どの程度動いてよいか相談を)」。

もっと詳しい資料はありますか?

あります。同じページから「生活不活発病予防(避難所用)リーフレット」「生活不活発病予防(災害地域生活者用)リーフレット」「生活不活発病チェックリスト」「生活機能低下予防マニュアル ~生活不活発病を防ぐ~」が公開されています。避難所の掲示や、支援に入る職員の手元資料としてそのまま使える形になっています。運営側が印刷して貼るだけでも入口になります。

自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?

第1のポイントは「横になっているより、なるべく座りましょう」です。床に直接寝る場合と違い、簡易ベッドには腰掛けられる高さがあります。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)の「シェルベッド SBOT70」は展開時 約190×70×40cmで高さ約40cm、重さ約6.3kg、耐荷重300kg(7日間)、約10秒で組み立てられます(防災事業ページ)。

よくある質問

Q. 高齢者に無理に動いてもらってよいのですか?

A. 同省は「『安全第一』『無理は禁物』と思いこまないで」としつつ、「病気の時は、どの程度動いてよいか相談を」と付記しています。持病のある方は自己判断ではなく、医療スタッフに確認してください。

Q. 運営側ができる工夫はありますか?

A. 「動きやすいよう、身の回りを片付けておきましょう」と「避難所でも楽しみや役割をもちましょう」が手がかりです。通路を確保し、役割を分担してもらうことは、運営側から用意できます。

まとめ

特別な体操の前に、座れる場所と歩ける通路です。運営の図面と掲示から始めてください。出典:厚生労働省からだを動かしましょう!~避難所で過ごされる方へ~