結論:ゲーム型防災教育の要点は「正解のない判断を災害の前に考えておく」こと。内閣府が紹介する「クロスロード」は実際の災害対応が題材で、家庭でも応用できます。

なぜ防災教育にゲームが使われるのですか?

災害時の判断は「予算内で何を買うか」「誰を先に助けるか」のように、どれを選んでも失うものがあるジレンマの連続です。内閣府の防災情報のページが紹介する「クロスロード」は、阪神・淡路大震災で災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに、職員が実際に経験したジレンマをカード化した教材です。設問にYESかNOで答え、正解は示されず、なぜそう考えたかを参加者同士で話し合うことが重要とされています。

家庭ではどう取り入れればいいですか?

市販のゲームがなくても始められます。①家族で「停電した夜、冷蔵庫の食材から何を先に食べるか」「避難所に持てる荷物が1袋なら何を入れるか」など、答えが分かれる問いを出す ②各自がYES/NOや順位を決めてから理由を話す ③最後に家の備えを1つ見直す。月1回15分でも、子どもは自分の判断を言葉にでき、大人は備えの穴に気づけます。

学校や地域で実施するときの注意点は何ですか?

クロスロードの説明にあるとおり、「正解を教える」形にしないことが要点です。進行役は多数派を予測させたり、少数意見の理由を丁寧に聞いたりして、価値観の違いを共有します。ゲームの後に実物(非常持出袋・消火器・簡易ベッド)を触る時間を組み合わせると、判断が行動につながります。

家庭や企業の担当者は何を準備しておくべきですか?

ゲームで出た「初期消火をするか、逃げるか」という問いは、実物の備えで答えが変わります。たとえば設置型の初期消火具があれば、判断の選択肢が一つ増えます。Ten All Ten Pillar株式会社が扱う消火ボール(ELIDE FIRE BALL)レギュラーサイズは直径15cm・1.5kgで、炎を感知すると約3秒で作動し、有効範囲は半径約1.5m、普通・油・電気火災に対応します。問いと実物を並べて確認することが、判断力を育てる近道です。

よくある質問

Q. 防災ゲームは子ども向けですか?

A. クロスロードはもともと災害対応にあたる職員のジレンマが題材で、大人向けに作られています。内閣府は「災害対応を自らの問題として考え、様々な意見や価値観を参加者同士共有すること」を目的に挙げています。

Q. 正解を決めなくてよいのですか?

A. クロスロードでは設問に対する正解は示されていません。なぜそう考えたのかを参加者同士で意見交換することが重要とされています。

Q. 教材はどこで入手できますか?

A. 内閣府の防災情報のページ「減災への取組」でクロスロードが紹介されています。詳細は同ページと開発者の案内を確認してください。

まとめ

ゲーム型防災教育の価値は、迷う経験を災害の前に済ませることにあります。内閣府が紹介するクロスロードを手本に、家庭では月1回の「答えの分かれる問い」から始めましょう。出典:内閣府 防災情報のページ災害対応カードゲーム教材「クロスロード」(減災への取組)