結論:国のガイドラインが男女別を挙げています。決めるのは避難所を開設する時点です。

物干し場を男女別にする根拠はあるのですか?

内閣府男女共同参画局の「災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~」(令和2年5月)が挙げています。同局が公表する取組のポイントには「トイレ・物干し場・更衣室・休養スペース・入浴設備は、男女別に設ける。授乳室を設ける。」「昼夜問わず安全に安心して利用できるよう配慮する。」と明記されています。義務化された標準設計ではなく、国が示す推奨事項です。

なぜ開設時に決める必要があるのですか?

後から動かせないからです。同ガイドラインの取組ポイントは「避難所内部のレイアウトや区域の設定は、避難者が入所してからでは変更することが難しくなるため、開設時から女性の視点に立って必要なスペースを設置することが重要です」と述べています。人が入り、荷物が置かれ、生活が始まってから区画を切り直すのは現実的ではありません。図面の段階で決める話です。

ほかに挙げられている項目は何ですか?

同じ取組ポイントには「プライバシーの十分に確保された間仕切りにより、世帯ごとのエリアを設ける」「女性用品の配布場所を設ける」「女性用トイレの数は、男性用よりも多くする。多目的トイレも設置する」「運営体制への女性の参画を進める」が並びます。物資についても「女性用品は、女性の担当者から配布する、女性トイレや女性専用スペースに常備するなど、配布方法の工夫が必要です」とされています。

自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?

間仕切りは開設初日に立てられるものを選んでください。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)のポップアップ式プライバシーテント「シェルパー 2-18Z4」は工具もパーツも不要で約1分で設置でき、重さ約7kg、展開時 約200×200cm・高さ約200cm、中の間仕切りは取り外せ、開口部は段差のないバリアフリー構造です(防災事業ページ)。

よくある質問

Q. 小さな避難所でも全部そろえる必要がありますか?

A. ガイドラインは推奨であり、規模に応じた運用が前提です。優先度を付けるなら、後から変更しにくいレイアウト(男女別の区画と動線)を先に決めるのが現実的です。

Q. 参考にできる実例はありますか?

A. 同局のページに好事例が掲載されています。「避難所における女性専用スペースの開設(福島県)」など、自治体名付きの資料が公開されています。

まとめ

物干し場は生活の問題であり、同時に防犯の問題です。開設訓練の図面に書き込んでください。出典:内閣府男女共同参画局避難生活|災害対応力を強化する女性の視点