結論:備えのある避難所なら使えます。国の指針は非常用発電機と衛星電話の設置を「望ましい」としています。

国は避難所の電気と通信をどう定めていますか?

内閣府の「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」(令和6年12月改定)は、「発災時から、灯りのある生活及び通信環境を確保するため、自家発電装置、再生可能エネルギー設備を含む非常用発電機等及び衛星電話が指定避難所に設置されていることが望ましい」としています。義務ではなく「望ましい」という書き方で、整備状況は避難所ごとに異なります。

設備があれば安心ですか?

置くだけでは足りません。同指針は、無線機や衛星電話の使用について定期的に確認を行っておくべきだとし、備え付けのその他の物品も使用可能か確認するよう求めています。平時から、非常用発電機等、通信設備、断水時のトイレ対策などの防災機能設備の整備状況を自ら確認しておくことも挙げています。点検と操作訓練をセットにするのが基本です。

スマホのネットはどうなりますか?

総務省によると、平時は有料の公衆無線LANを災害時に無料開放する民間の取組「00000JAPAN(ファイブゼロ・ジャパン)」があります。災害用統一SSIDとして「00000JAPAN」を用い、Wi-Fiを無料で使えるようにするもので、一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)が取りまとめたガイドラインに基づいて実施されます。

自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?

電源と通信の点検表に、夜を過ごす寝具の点検も並べておくと抜けが減ります。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)の「シェルエアベッド SAB 20-70-6」は展開時 約200×70cm・厚さ約6cmのエアーマットで、収納時は約17×11×4.5cm、一箱50個入りで専用ポンプが1個付きます(防災事業ページ)。

よくある質問

Q. 00000JAPANはいつでも使えますか?

A. 総務省は、災害時に事業者等が統一SSIDを用いて公衆無線LANを無料で使えるようにする民間の取組と説明しています。平時の常設サービスではありません。

Q. 全国の避難所に衛星回線が配備済みなのですか?

A. 全国一律の配備完了を示す公的資料は確認できていません。確かなのは、内閣府の指針が非常用発電機等と衛星電話の設置を望ましいとしている点です。

まとめ

避難所の電気と通信は「あるはず」ではなく、平時の点検で確かめるものです。出典:内閣府避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針/総務省00000JAPAN