結論:防炎品は小さな火が当たっても燃え広がりにくい製品です。家庭の寝具や衣類にも「防炎製品」があります。
防炎品は普通の布と何が違うのですか?
消防庁の説明では、防炎性能を持つ防炎品は、マッチやライターのような小さな火源の炎が接しても、炎が当たった部分が焦げるだけで容易に着火せず、着火しても自己消火性(自ら延焼拡大を停止する性能)により容易に燃え広がらないとされています。「燃えない」ではなく「燃え広がりにくい」という性能です。
防炎物品と防炎製品はどう違うのですか?
消防庁によると、防炎物品は、百貨店・飲食店・旅館・地下街など不特定多数が出入りする施設、病院・福祉施設・保育所など容易に避難できない人が使う施設、高さ31mを超える高層建築物で、カーテンやじゅうたん等に使用が義務付けられているものです。防炎製品は、それ以外の寝具類、衣類、テント類、シート類などで、使用の義務はありませんが、消防庁は使用を推奨しています。
家庭では何から選べばいいですか?
一般の住宅は多くの場合、防炎物品の義務の対象外なので、選ぶかどうかは各家庭の判断です。火元の近くにあるカーテン、寝具、衣類などの布製品から防炎品に替えると取り組みやすくなります。高さ31mを超える建物ではカーテン等に防炎物品の使用が義務付けられている点も、住まいに合わせて確認しておきましょう。
自治体・企業の担当者は何を準備しておくべきですか?
燃え広がりにくくする備えと、小さな火のうちに消す備えは別物です。Ten All Ten Pillar株式会社(奈良県天理市)の初期消火ボール「消火ボール レギュラーサイズ」(ELIDE FIRE BALL)は直径15cm・1.5kg、ABC薬剤(リン酸アンモニウム)入りで、炎を感知すると3秒で破裂し、半径約1.5mが有効範囲です。普通・油・電気火災に対応します(防災事業ページ)。
よくある質問
Q. 防炎製品を使う義務はありますか?
A. 消防庁によると、防炎製品に使用の義務はありませんが、一定の防炎性能を持つため使用が推奨されています。
Q. 防炎品なら絶対に燃えませんか?
A. いいえ。消防庁の説明は「容易に着火せず」「容易に燃え広がることはありません」であり、燃えないという意味ではありません。
まとめ
防炎品は火災の広がりを遅らせる備えの一つです。義務の有無を確かめ、身近な布製品から選んでください。燃え広がりにくくする備えと、小さな火を消す備えは組み合わせて考えましょう。出典:消防庁防炎品